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通信機器の仕様により、適切なアレスタは異なる。
通信機器と保安器のアンマッチがある場合、意図しない通信回線の動作がおこる事があるので注意が必要である。
アレスタを選定する際には、以下の項目から選定する。
- 通信線に印加される電圧の最大値から、せん頭オフ電圧を選定する。
最大電圧値 < せん頭オフ電圧
一部PBXでは発着信衝突防止のため、電池に呼び出し信号を重畳させる事があるので
注意が必要である。
せん頭オフ電圧より、最大電圧値が大きいと意図しない動作が発生する。
- 通信線に印加される電流の最大値から、保持電流を選定する。
最大電流値 < 保持電流
一般電話に限った場合には、15mAから50mAを標準とし、最大値は130mAである。
保持電流より、最大電流値が大きいと動作した保安素子が自動復旧できない。
- 想定されるサージ電流波形から、サージ耐量を選定する。
想定されるサージ < サージ耐量
サージ耐量より、サージが大きいと保安素子が破壊される。
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